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『キレイゴトぬきの農業論』

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    最近、図書館の予約本が順調に手に入る。



    今回は
    『キレイゴトぬきの農業論』

    book





















    帝人でサラリーマンをやった後、
    会社を辞めて有機農業を始めた人の考え方の本です。



    理論的な書き方で理解しやすいし面白かった。



    まず
    巷で言われている有機野菜は安全だということを否定している。


    現在の農薬は一生口に入れても健康に害が出ないようになっているので
    農薬を使った野菜であっても安全である。


    主観的な捉え方の安心と事実的な捉え方の安全は違うと。



    結局、有機だからと言って野菜が美味しいわけではないと言ってます。



    美味しい野菜の決定要素は
    「栽培時期(旬)」「品種」「鮮度」の3つだと主張しているのも分かりやすい。



    これからの野菜選びの参考にしよう。



    では何故
    久松さんは有機にこだわるのか?



    それは
    畑の生物の多様性を保つためだということです。


    畑の土の中には無数の微生物が存在している。

    農薬は野菜に害を及ぼす生き物に対して使うんだけど
    同時にそれ以外の生き物を殺してしまう可能性がある。

    そうさせず、自然に近い環境で野菜を育てたいという思いです。


    これは
    安全ではなく安心という面での考え方です。




    それ以外に
    有機農業における選別機能を重視しています。

    農薬使用のメリットは
    害虫に弱い野菜も含めて出荷まで育てられることで出荷量が増える。

    それは裏を返すと
    弱い野菜までも出荷してしまうということになる。


    自然界の生存競争の中で生き残った野菜のほうが
    健康で美味しいんじゃないかという考えです。


    なるほどなるほど。




    後半は、
    小規模農家がどうやって商売していくかを書いてます。

    ・安売りはしない
    ・引っ掛かりをたくさん作る
    ・手持ちの武器だけで戦う

    それらを軸にしたゲリラ戦法でやってはります。




    すごいです。






    【Words】
    "よく一隅を照らす者にして初めてよく照国することもできるのである"

                     安岡 正篤



    久松さんは規模を追わない。

    でも小規模だけど農業界だけではなくて消費者にもいい影響を与えている。










     
    tomoki * Reading * 10:17 * comments(1) * trackbacks(0) * -

    コメント

    わが国の農業の行く末は、一体どうなるんだろう、どうすればいいんだろうという問題は、自分や家族の食卓に直結するだけに、関心が高いです。
    「キレイゴトぬき」という題名からは、いくら理想を追いかけてみても、儲からないとやり手がいなくなる、みたいな内容かと思いましたが、逆の感じですね。読んでみます。
    Comment by 海千山千 @ 2014/08/02 11:24 AM
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